ボイラー技士について

安全なボイラー運転を保つ

ボイラー技士というのは、安全にボイラー運転がされるように修理・点検するもののことを言います。
ボイラーというと、銭湯などで用いられている大型のボイラーを想像する人が多いものですが、実際はそのようなボイラーの修理・点検はあまり仕事として回ってきません。

最も多いボイラー技士としての仕事は、求人などでも良く見かける企業や団体が所有しているボイラーではなく、各家庭に備え付けられているボイラーです。
これらのボイラーは、パッキンと言われているゴム部分が破損するなどして、正常に動作しないなどの問題が発生します。
個人で直せないこともない部分なのですが、専門知識がない人の場合は故障の箇所を拡げてしまう可能性があるため、ボイラー業者に修理を頼むことが多いのです。

他にも、露などの影響で電気部品が正常に動作しない場合に、電気部品を取り替える仕事もボイラー技士の仕事です。
そのため、ハンダ付けに近い作業や、もしくは全取替のような作業を強いられることもありますので、一般的な職業に比べると作業時間が長くなりやすい仕事でもあります。

作業現場によって環境が大きく違う

ボイラー技士の仕事は現場によってかなり環境が違っています。
例えば、ビルなどに備え付けられているボイラーであれば整備・点検だけで作業が完了するのですが、銭湯などに備え付けられているボイラーでは作業時間がかなり長くなりやすいです。

というのも、よく点検をお願いされるビルなどのボイラーであれば、簡単なチェック点検のみで仕事が完了するからです。
それに対して、銭湯のボイラーでは破損箇所が暗くてわかりづらいこともあれば、定められた時間中に点検を終えないといけないという問題まで発生します。
基本的にボイラーの修理は薄暗い場所で行うと覚えておいたほうが良いのですが、蒸し暑い環境で作業を強いられることもあるのです。

ボイラー技士の資格

ボイラー技士ですが、1級免許を取得されている人であれば、3年以上の実務経験を積むだけで問題なく就職できる場合が多いです。
このような求人については、工場や個人経営で見つかる場合が多いのですが、可能な限り工場の求人に応募したほうが良いでしょう。

先輩社員が多いため、仕事にもメリハリができますし、何よりも清潔な環境や整った環境で仕事ができるため、ノウハウについても安定して学べます。
またボイラー技士の資格は、大学卒、専門学校卒、高校卒であってもボイラー課程学科を卒業されていれば、実務経験2年で取得できるようにもなっています。
通常の資格取得より、専門的な学校を卒業されている人のほうが、ボイラー技士としての活動が早まるというわけです。