自動車整備士について

1級と2級でなにが違う?

簡潔にまとめると、1級の自動車整備士は自動車全体の修理・点検に関する資格となっています。
そして、2級については限定的な自動車の修理・点検に関する資格になっていると理解してください。

例えば、1級であれば大型自動車も修理・点検の対応をして問題ありません。
ですが、2級の場合はガソリン車、ディーゼル車の範囲内で修理・点検を行わないといけないのです。
このような定めが存在しますので、1級・2級という違いが発生しています。

他の違いでは、1級は慢性的に大手工場などの求人が発生しているので、2級を取得されている人より求人が多いという点で違いがあります。
ただ、あくまでも大手工場の求人が多いというだけなので、地方では大きな差とはなりません。
そのため、地方では個人で経営まで行っている整備士の方が多く、そのほとんどは独立されている方ばかりとなっています。

また、1級・2級ともに実務経験が3年以上必要となっています。
最低限の資格を所有されている場合、可能であれば早い段階で働ける環境を見つけておきましょう。
実務経験については、他の資格とは違い特例のようなものもございません。
つまり、実際に3年以上の実務がない場合は資格試験を受けられないのです。

資格試験では、自動車整備士として筆記・口述・実技の試験が行われます。
このような仕様となっているのですが、1級以外の3級といった資格試験でも同内容の試験となっていますので、級によっては試験そのものが楽というものでもありません。

自動車整備士には特殊整備士のような仕事もございますが、こちらはタイヤやバイクなどで整備を重点的に行う場合に必要となる資格です。
通常の自動車整備士に付け足す資格ではありませんので、固有の資格として理解していただければ幸いです。

主な仕事内容は?

自動車整備士の仕事ですが、工場内勤務・個人経営のお店によって仕事内容がずいぶんと違います。
工場内勤務では、タイヤ交換といった部品交換が多いのですが、個人経営のお店では車検対応に追われることが多いでしょう。

また、作業環境についても違いがあります。
工場内勤務は完全に室内環境に近い環境で勤務できるのですが、個人経営のお店では室外での仕事が多くなるでしょう。
シャッターの使用で室内環境を作り出せるのですが、基本的に積極的に対応してくれる個人経営のお店は少ないです。

なので、求人内容を見る限り厚遇される可能性があっても、実際に勤務先になるお店については足を運んでおいたほうが無難です。
このような違いは、工場内勤務と個人経営のお店では発生しやすいと理解しておきましょう。
その代わり、手に職ということでなかなか失職することがない職業なので、その点については高く評価できる職業です。