アーク溶接作業者について

アークは火花のこと

アーク溶接作業者のアークですが、火花を用いて溶接作業を行うことを指し示しています。
そのため、アーク溶接を工場で行う際は、アーク作業時に目を傷めてしまわないよう配慮されているのが特徴です。

大手勤務の求人でない場合でも、求人欄などには作業着(マスク着用)による勤務が可能な者と記されていることが多いです。
マスク着用というのは、被って使用できるタイプのマスクのことです。
形状としてはヘルメットに近いものを想像してください。
こちらを勤務時間中は着用が義務付けられているため、基本的にマスク着用なしで現場作業をすることはありません。

また、アーク溶接作業者はアーク溶接機のみ使用することもあります。
今では大型の鉄筋などもアーク溶接作業の一部と見なされていますので、オペレーターとして勤務する場合は、マシンオペレーターのことを言っているのだと理解しておきましょう。
マシンオペレーターのほうが時給、月額の給与が高く設定されていますが、マシンオペレーターの場合はシフト制で勤務する場合が多いため、体力的にはマシンオペレーターのほうがきついと感じる人が多いためです。

工場などの配属先については要望に応えてくれる形もありますが、基本的にマシンオペレーターの仕事はあまり回ってこないと思っておいたほうが良いでしょう。
先輩社員が配属されている場合、もしくは外注の人が専門的に従事されている場合が多いためです。

アーク溶接の仕事内容

仕事内容としては、アーク溶接による鉄板、鉄筋などの加工となっています。
溶接により未完成品を完成品にするのですが、小さな部品の溶接作業で仕事の経験を積んでいく場合が多いです。

マシンオペレーターがアーク溶接を進めていく作業が増えてきているため、玉掛け作業を通じて大きな物品を加工する割合は年々減少傾向にあります。

派遣で人気が高まっている

アーク溶接作業者の資格は、工場内勤務では人気の資格となっています。
そのため、必須となっている資格でもあるのですが、資格取得はフォークリフト運転技術者と同じで、優しいレベルの資格としても人気が高いです。

満18歳以上の人であれば資格取得が可能となっていますが、フォークリフト運転技術者と同じで、アーク溶接作業者も約20時間程度で資格取得が可能となっています。
資格取得のために学科を11時間ほど、そして実技を10時間ほど行う必要があります。
工場内勤務が派遣で決まった後に、資格取得を行うという流れも存在するほど、資格取得については難しくはないと認知されているのです。

また、中高年であってもアーク溶接作業者の求人は多く存在しますので、将来を考えて手に職・・・と考えている人から高い評価を得ている資格でもあります。